2014/04/03

『映画『断層紀』4日間の上映会』2014年5月17・18・19・20日(土・日・月・火)



時間:14:00/17:00/20:00(終了21:00)
料金:1000円
上映:『断層紀』(2013年/日本/60分/白黒・カラー)


各回終了後に波田野州平監督による秋田紀行漫談あり〼
17日(土)17:00の上映後に三富栄治+清岡秀哉のミニライブあり
18日(日)17:00の上映後にnan!ka?(シバタ+マコハセガワ)のミニライブあり

監督・脚本・撮影・編集:波田野州平
出演:高橋幸来/篠村三之丞/波田野州平
音楽:三富栄治清岡秀哉


初の長編映画『TRAIL』をユーロスペースや第七藝術劇場で公開し、その後も各地にて上映を続ける映画作家、波田野州平の新作『断層紀』を上映いたします。
この映画は秋田県大館市に滞在し制作されました。そこで出会った文献や古いフィルムをもとに物語をつくり、さらに地元の15才の少女と共同制作されました。
秋田県を舞台に制作予定の『Dansoki三部作』の第一部『断層紀』を、東京では初公開いたします。ぜひこの機会にご覧ください。
上映後には監督による、秋田紀行漫談がございます。そちらもお楽しみに。
またこちらのイベントページからは、推薦コメントもご覧になれますので、あわせてどうぞ。(https://www.facebook.com/events/1432166853689554/?source=1




<イントロダクション>
『断層紀』は映画作家・波田野州平が秋田県大館市に滞在し、現地で出会った個人の伝記や昔のフィルム、小さな村に残る祭などを調べ、伝統的な「カメラ=万年筆」の技法でエッセイのように綴った映画です。地元の中学生ユキと行われた映像往復書簡では、瑞々しいまなざしを映画に持ち込んでいます。「忘れられた日本人」と呼ばれる近代化以前の日本の姿を思い起こさせつつも、郷愁には終わらない、未来への力強い一歩を感じさせる映画がここに誕生しました。

<ストーリー>
私の祖父、波田野源一郎はある日突然姿を消した。そして私は残された物のひとつ、ひかり輝く鉱石に魅せられ、祖父が産まれた鉱山の町をはじめて訪れた。そこで見聞きした死にまつわる数々の伝承。死産した子供を遺棄した沢、お盆の夜に墓地で行われる弔いの踊り。やがて私は15歳の中学生ユキと出会う。彼女はカメラを使って日記をつけていた。家庭や学校での不安、将来への渇望を日記に残すユキとの交流を機に、私は「残す/残る」ということに思考を巡らしはじめる。今すぐこの町から出たいと願うユキと、この町の過去を執拗にあばこうとする私。時の断層から呼ぶ声に導かれるままに、秋田北部を巡った紀行映画。